投資とは「挑戦すること」!『自己投資』と“あと一歩先の精神”

辞典で『投資』という言葉を調べてみたら、「事業などに資金を出すこと」と書かれていました。

たしかに、株式投資や不動産投資などの金融資産を売買したり、資産を保有することによって利益を得ることを『投資』と考えるのが一般的だと思います。

今回は『投資』について記事にしていこうと思います。

投資とは「挑戦すること」である

今回は結論から申し上げます。

私が考える『投資』とは、「金銭などの利益を得たり、自分を成長させるために、お金や労力そして時間を使うこと」であり、「挑戦すること」だと思っています。

未来へ向けて資金や労力そして時間を使うことは“挑戦”であり、『投資』です。

 

投資の世界も勝負の世界と同じように、成果を得るために“努力や我慢”という代償を払っています。しかし、報われないこともあるのが実情です。

勝負の世界に“勝者と敗者”がいるように、投資の世界にも“成功者と非成功者”がいます。

そんな状況を見て私は「投資家も勝負師も“挑戦者”なのだ」と考えるようになりました。

そして、投資には利益を得ようとする『金融投資』と、より良い自分になろうとして行動する『自己投資』があると言えます。

ここからは『自己投資』を中心にして記事を書いていこうと思います。

 

“挑戦者”と“傍観者”

人間は、大きく分けて2つのタイプに分類することができます。
1つ目は行動をする挑戦者。
もう1つは行動をしない“傍観者”です。

挑戦者が成功すれば大きな見返りを得ることができ、失敗しても挑戦したことを糧にして生きていくこともできます。しかし、傍観者には成功も失敗もありません。

金融投資をしなければ利益を増やすことはできませんし、自己投資をしなければ、その人の成長は止まってしまいます。

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自己投資の具体的な例

「最近、体が衰えてきた」と考える50歳代で同じような体力のAさんとBさんがいたとします。

Aさんは「このまま衰えたのでは老後を楽しめない」と考え、スポーツジムに通い始めるようになり、週3回のトレーニングを行い、食事の量や質に気をつけるようになりました。

Bさんは「体が衰えていくのは人間として当然だ」と考え、特に何もしませんでした。

行動を起こした挑戦者のAさんと、行動に起こさなかった傍観者のBさん。

1年後、3年後、5年後と少しずつ時間が経つにつれて体力に差が出てくるのは当然のことです。

 

Aさんは「仕事をしながら週3回のトレーニングをしたり、食事制限したりするのはきつい」と感じていましたが、トレーニングを続けました。

Aさんはスポーツジムに通うお金を出し、トレーニングの時間を作り、トレーニングと食事制限することに労力を惜しみませんでした。

これらの行動は「資金と時間と労力を『投資』した」ということになります。

トレーニング中にケガをすることや、食事制限によるストレスの暴発というリスクはありましたが、Aさんの投資は成功したので、老後も充実した日々を過ごすことが出来ました。

 

『アリとキリギリス』

イソップ童話の中に『アリとキリギリス』という有名な物語があります。

この物語は、冬を越すために食料などを集めていたアリと、将来のことを考えず自由な行動をしていたキリギリスの物語です。

この物語の最後は色々ありますが、「悠々自適に冬を過ごすアリと、冬の寒さの中で後悔するキリギリス」というのが一般的です。

 

アリは遊ぶ時間を我慢して、食料などを集めるために働きました。アリのこの行動は、「時間と労力を『投資』」したということになります。

それに対して、自由な行動を楽しんできたキリギリスの行動は、結果的に言うと「時間の浪費」ということになります。

 

将来のことばかり考えて働き過ぎるのも良くないことですが、将来のことを考えず時間を浪費することはもっと良くないことです。

当記事の冒頭の方にも書きましたが、未来へ向けて資金や労力そして時間を使うことは『投資』なのです。

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安易に満足するな。最善を尽くしてから満足せよ。

現代人は忙しく、情報や誘惑が多いと感じています。

大人であれば、仕事のほかに家事や育児をしなければいけないし、必要に応じて行事に参加する、ということもあります。

子供であれば、学校や部活で忙しい。学校の授業もどんどん難しくなってきています。

大人、子供関係なく、日々の生活で一杯一杯という方もいると思います。

 

“やらなければならないこと”に、きちんと取り組むことは大切です。

やり残したことがあると「ツケを払わなければいけない」状態になり、普段の生活がより一層苦しくなるからです。

 

“あと一歩先の精神”

「やり残しがないように、その日、一日を頑張る」という気持ちも大切ですが、私は“あと一歩先の精神”も大事にしてほしいと考えています。

 

「今日も仕事で頑張ったから、この後は、お酒を飲みながらYouTubeを見て、そうしてから寝よう」と安易に満足せず、「お酒を飲む前に明日の準備をしよう」「10分程度でも勉強や運動をしてからお酒を飲もう」という考え方を付け加えると、さらに良いと考えています。

この考え方は、大人だけでなく、子供にも持ってほしいと思っています。

“満足する”という感覚は人間にとって大事な感覚です。
しかし、安易な満足に慣れてしまうと人間の成長は止まってしまいます。

 

先ほどの自己投資の具体例に出てきたAさんとBさん。

Aさんは“あと一歩先の精神”を持っていたのに対し、Bさんはその精神を持っていませんでした。

両者とも年齢を重ねることによって衰えていきましたが、Aさんは“あと一歩先の精神”を持っていたので、自己投資を実行しました。

 

人間が成長するためには、“あと一歩先の精神”を意識したうえで行動し、最善を尽くしたうえで満足することが大切です。

空いた時間、余暇を有効活用できる人は、人間的に成長したり、利益を得たりすることができます。

余暇に資格を取るための勉強や、副業やサイドビジネスをすれば、スキルアップしたり、本業とは別の収入を得る可能性がでてきます。

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『千里の道も一歩から』、『塵も積もれば山となる』

「大事を成すために小事を積み重ねることが大切である」という意味を持つ『千里の道も一歩から』

「塵のように取るに足らない存在であっても、時間をかけて積もっていけば山となる」という意味を持つ『塵も積もれば山となる』

どんな物事もいきなり完成させることはできません。

少しずつ積み重ねて完成させていくのです。

 

普段運動をしていない人が、いきなり42・195㌔のマラソン大会に出場するのは危険です。

まずはストレッチ運動やウォーキング(徒歩)から始めて運動習慣を身に付けてく必要があります。

運動習慣を身に付けたらジョギング(早歩き)を始めます。

ジョギングに慣れてきたらランニング(駆け足)に移行します。

ランニングに慣れてきたら走れる距離を少しずつ伸ばしていきます。

少しずつ労力と時間を投資して、走れる距離を伸ばしていくのです。

少しずつトレーニングを積み重ねをしたうえでマラソン大会に出場すれば危険は少なくなります。

 

株式投資にも『積立投資』という投資手法があります。

毎回の投資額は小さいのですが、継続して投資をする事によって大きな資産にする、という投資手法です。

積立投資では時間が大きな味方となります。

『積立投資』は「まとまった資金はないけれど、時間はある」という若い人に向いています。

 

自分に打ち勝つ

株式投資などの金融投資でも、より良い自分になるために行う自己投資にせよ、自分自身の中にある不安感や、面倒と感じる心と向かい合わなければいけません。

 

自分の持っている株式の株価が下がれば不安になるし、株価が上がれば売り時に悩むことになります。不安になったり、考えることが面倒になることもあります。

自己投資では「この方法で結果がでるのか?」と不安になったり、そもそも「行動することが面倒くさい」と感じることがあると思います。

しかし成功は、行動した人のもとにしか来てくれません。

成功したければ、挑戦することです。
挑戦した先に成功はあります。