最近の景気敏感銘柄とディフェンシブ銘柄の株価。下降相場ではどの銘柄も下がる

東京株式市場もニューヨーク株式市場も激しい値動きが目立ちますね。

今回は日本を代表的する景気敏感銘柄とディフェンシブ銘柄の最近の株価について書いていきたいと思います。

自動車メーカー、電子部品メーカーの最近の株価

景気敏感銘柄の代表格である自動車メーカーと電子部品メーカーの株価を見ていきましょう。

自動車メーカーは15%以上の下げを見せている企業が多く、電子部品メーカーは年末年始で高値を付けていたところで新型コロナウイルス・ショックの影響を受けた形となっています。

自動車メーカーの株価動向

景気敏感銘柄の代表格である自動車メーカーの最近の株価動向から見ていこうと思います。

◆トヨタ自動車
2020年2月6日に年初来高値8026円を付けるも、そこから株価は下降し、2020年3月11日の終値は6535円となりました。
約一ヶ月で20%ほどの下落となります。
トヨタ自動車の年初来高値は8026円ですが、新型コロナウイルスで市場が混乱する前の株価は7500円前後のでした。この株価と比べると約15%の下落となります。

◆本田技研(ホンダ)
ホンダの昨年来高値は2019年2月27日の3290円で、3月11日の終値は2508円でした。

新型コロナ・ショック前は、3000円前後で取り引きされていたので、通常時から約20%の下落となります。

◆日産自動車
カルロス・ゴーン元会長の逮捕を受けて日産自動車の株式は下降傾向でしたが、今回の新型コロナ・ショックで株価はさらに下がってしまいました。
日産自動車の昨年来高値は2019年2月27日の969円。現在の株価は403円なので、高値からは約60%の下落となります。
新型コロナ・ショック前は600円前後で取り引きされていたので、こちらの株価と比べると約40%の下落ということになります。

◆SUBARU(スバル)
スバルの昨年来高値は2019年9月27日の3184円。現在の株価は2240円となっています。高値と比べると30%の下落となります。
新型コロナ・ショック前は2800円前後で取り引きされていたので、こちらの株価と比較すると約20%の下落となります。

電子部品メーカーの株価動向

◆村田製作所
村田製作所の年初来高値は1月14日に付けた6920円。現在は5354円となっています。高値と比べると約23%の下落となります。
新型コロナ・ショック前は6500円前後で取り引きされていたので、この株価と比較すると約20%の下落となります。

◆キーエンス
キーエンスの昨年来高値は2019年12月16日の4万520円。現在は3万2650円で、高値と比べると約20%の下落となります。
通常時は3万7000円前後で取引されていたので、この株価と比較すると約12%の下落となります。

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通信会社、医薬品メーカーの最近の株価

この段落では。ディフェンシブ銘柄の代表格である通信会社と医薬品メーカーの最近の株価を見ていきたいと思います。
景気敏感銘柄と比べてみると、ディフェンシブ銘柄の方が下落率が低いことが分かります。

通信会社の株価動向

◆NTTドコモ
携帯電話で国内最大手のNTTドコモの年初来高値は2月20日の3164円。現在の株価は2877円となっており、約10%の下落となります。

ここ3ヶ月は3000円前後で取り引きされていたので、この株価と比較すると約5%の下落となります。

◆KDDI
auを運営するKDDIの年初来高値は2月12日の3451円。現在の株価は3109円で、下落幅は約10%となります。
ここ3ヶ月は3300円前後で取り引きされていたので、この株価と比較すると約6%の下落となります。

◆ソフトバンク
ソフトバンクの昨年来高値は2019年9月24日の1554円。現在の株価は1452円で、約7%の下落となります。
ただし、この銘柄はIPOで躓いた以外は、公開価格である1500円前後で取り引きされていたので、現在の株価は悲観的な株価ではないと思います。

医薬品メーカーの株価動向

◆武田薬品
国内最大手である武田薬品の昨年来高値は2019年3月4日につけた4822円。現在の株価は3679円なので、高値と比べると約24%の下落となります。
ここ最近は4300円前後で取り引きされていたので、その株価と比較すると約15%の下落となります。

◆エーザイ
エーザイの昨年来高値は2019年3月5日に付けた9679円。現在の株価は7636円ですので、高値と比べると約22%の下落となります。
エーザイは医薬品メーカー株の中では株価の値動きがある方なので、値動きが少なかった19年12月、20年1月と比べてみることにします。
値動きが穏やかだった頃は8000円前後で取り引きされていたので、それと比べると約5%の下落となります。

◆花王
医薬品メーカーではないのですが、日用品や化粧品で強さを見せる花王の株価を見てみたいと思います。
花王の年初来高値は1月16日に付けた9251円。現在の株価は8045円となっており、高値からの下落幅は約14%です。
ここ3ヶ月の平均株価は8700円前後なので、それと比較すると約8%の下落となります。

株価下降の局面ではディフェンシブ銘柄でも株価が下がる

以前の記事で、『株式投資を始めたばかり、始めようとする方には、株価が安定しているディフェンシブ銘柄をおすすめします』と書きました。

そして今回は記事では、『相場自体が下降気味の状態ではディフェンシブ銘柄でも株価が下がる』という事を補足しておきたいと思います。

繰り返しとなりますが、今はお金と情報を集める時期で、投資をするべき時期ではない、と思っています。