乱高下する東京株式市場。日銀が保有するETFの損益分岐点は1万9500円⁉

昨晩のニューヨーク株式市場・ダウ工業株30種は2013.76(-7.79%)の大幅安、NASDAQも624.94(-7.29%)の大幅下落で取引を終えました。

本日の東京株式市場も大幅続落するか、と思われましたが、最終的には前日比168円36銭(+0.85%)の上昇で取引を終えました。

日中値幅は1078円、乱高下する株式市場

本日の東京株式市場・日経平均株価の動きは以下のとおりでした。

始値…1万9474円89銭
高値…1万9970円35銭
安値…1万8891円77銭
終値…1万9867円12銭

一時1万9000円台を割る展開もありましたが、後場に入ると先物主導で買いが入り、最終的には1万9867円12銭で取引を終えました。

アメリカのトランプ大統領が発表した経済対策案に対する期待や、日銀によるETF(上場投資信託)買い入れを行ったことが株価上昇の要因として挙げられます。

 

日銀が保有するETFの損益分岐点

本日3月10日、日銀はETF(上場投資信託)を1002億円買い入れたとのこと。日銀によるETF買い入れ額は、前回(9日)と同額であるとの報道がありました。

また参議院財政金融委員会で、「日銀が保有するETFの損益分岐点が1万9500円程度である」ことが黒田東彦日銀総裁の答弁で明らかになりました。

引用元:https://jp.reuters.com/article/etf-kuroda-boj-idJPKBN20X08X

今後は日経平均株価1万9500円が、一つの目安になりそうです。

 

乱高下する株式市場に参加しないという選択肢

本日のように株価が騰がると、株式の売買をしたくなりますが、焦って株式投資をすることは避けるべきだと考えています。

「下がった株式を購入して大きな利益を得た」という敏腕株式トレーダーもいると思いますが、『成功する人は一握りで、多くの人は損をしている』ということを念頭に置いて行動すると良いと思います。

今、個人投資家が一番やってはいけないことは、信用取引で保証金率ギリギリの株式の売買をすることだと言えます。

☆彡

荒波の海で漁をする漁師さんはいるでしょうか?多くの漁師さんは漁を休むはずです。

株式投資は自分の資産を増やすための一つの方法で。一気に大きな利益を得ようとするから大ケガをするのです。

乱高下する株式市場には参加せず、値動きが穏やかになってから株式の売買を始めても大丈夫です。