副業とサイドビジネスの違いと、成功とゴールの考え方。あなたがやってみたいのはどっち?

「家事や、子育て・介護で忙しいけど、家計の足しになると思うから副業をやってみたい」

「大学に進学したけど、できるだけ親に負担をかけたくないからバイトしよう」

「終身雇用が見込めないのなら、自分が得てきたスキルを活かすビジネスに挑戦してみたい」

人が、副業・サイドビジネスに挑戦する理由は、人それぞれ色々あると思います。

 

給与が上がらず、負担が増える国

『副業』『サイドビジネス』という話から少し逸れますが、“日本人の給与と支出”について触れていきたいと思います。

“日本人の平均年収”は上がってないけれど、税や社会保障費の負担が年々増加しているので、“手取り給与”は少なくなってきています。

さらに1989年(平成元年)に導入された消費税。こちらは個人と企業にとっても大きな負担になっています。

消費税が導入された当初の税率は3%で、1997年には5%に引き上げられました。
2014年には8%になり、2019年(令和元年)には10%まで引き上げられました。

最近では、水道光熱費や食料品などの生活に必要なモノの価格も上がってきています。

 

「手取り給与が少なくなっている」のに、
「消費税が引き上げられている」し、
「水道光熱費や食費などの生活費も上がっている」
というのが現状です。

 

お金があれば、選択肢は増える

お金があれば選択肢の幅は広がります。

AさんとBさんはスポーツカーが欲しいと考えています。

お店では、300万円、500万円、1000万円とグレードの異なるクルマがあります。

Aさんが用意できたお金は400万円で、Bさんが用意できたお金は1200万円でした。

この場合、Bさんは3つのグレードから好きなものを買えるのに対し、Aさんは300万円のグレードのものしか選ぶことができません。

『お金がある』と選択肢は増え、本当に欲しいと思えるものを選ぶことが出来ます。

 

「お金がないから…」を理由に諦めない

「お金がないから…」という一言で、自分の人生の可能性を閉ざしてしまうのは悲しい。

お金が無くて困っているのなら、『収入源を増やす』か『借金をする』というのが一般的です。

最近では『クラウドファンディングで資金を集める』という選択肢も出てきました。

今回の記事で『借金をする』『クラウドファンディングで資金を集める』ことに触れていくと、今回の本題が分からなくなりそうなので、『収入源を増やす』ことについて考えていきます。

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副業とサイドビジネス

『収入源を増やす』ということを考えた時、本業とは他のこと、副業やサイドビジネスが思いつきますね。

当記事の冒頭では、副業、サイドビジネスをやってみたいと考える人の一例を挙げてみました。

では、『副業』と『サイドビジネス』では、どう違うのか考えていきましょう。

◆副業
≪Side job≫
本業の合間にしている他の仕事。内職、兼業

◆サイドビジネス
≪Side business≫
本業以外の仕事。サイドワーク。

 

副業とサイドビジネスに共通している点は、『本業のほかに収入源を持つ』という点です。

学生の方は『教養や経験を身に付けること』が本業で、主婦や主夫の方は『家事や子育て、介護をすること』が本業ですし、病気療養中の方は『病気を治すこと』が本業といえます。

今は生活できるほどの収入はないけれど、『一芸で成功しようと活動している』…漫画家、芸人、歌手、格闘技選手などの本業は、それらの一芸です。

「健康だけれど、やりたいことがない。働きたいくない」という人については、“無職”と考えています。

 

これは副業?それともサイドビジネス?

『本業のほかに収入源を持つ』というのが、副業とサイドビジネスの共通点でした。

「では、副業とサイドビジネスのビジネスの違いは何だろう」と私は考えました。

 

副業とサイドビジネスの違い…

まず第一に『仕事に対する対価、お金の貰い方』によって、副業とサイドビジネスを分けて考えることにしました。

副業は『雇用主からお金を貰う』場合が多いのに対し、サイドビジネスは『成功報酬としてお金を貰う』場合が多いことに気づきました。

そういった考え方をすると、副業とサイドビジネスの区別ができてきます。

◆副業の一例

  • アルバイト
  • 内職やポスティング業務
  • ウーバーイーツなどの食品配達
  • YouTubeの動画編集業務

◆サイドビジネスの一例

  • フランチャイズ運営
  • 株式・不動産投資
  • アフィリエイト
  • YouTubeへの動画投稿

副業の場合は雇用主がいて、雇用主の要望に沿った行動をするとお金が貰える『契約報酬型』となります。

それに対してサイドビジネスの場合は、活躍の度合いに応じて依頼主等から直接お金を貰う『成功報酬型』となります。

 

つぎに『時間』という点から副業とサイドビジネスを見てみましょう。

副業の場合『働いた時間に応じてお金が貰える』のに対し、サイドビジネスの場合は『活躍するほどお金が貰える』という点が見えてきます。

 

そして『リスク』という点で副業とサイドビジネスを考えてみましょう。

副業の場合は雇用主がいるので、準備する物は、そんなに多くはありません。

それに対してサイドビジネスの場合は自分で必要な物を準備する必要があります。

サイドビジネスでフランチャイズ運営をするなら加盟資金、株式・不動産投資をするなら投資資金が必要になり、アフィリエイトや動画作成するにも経費となる資金が必要です。

 

『お金の貰い方』『時間』『リスク』
…それらを考えた時、あなたに向いているのはどちらでしょう?

 

「副業の方はリスクが少なく、確実にお金が手に入る」という利点が強く見えますが、サイドビジネスにも強い利点があります。

副業の場合、その労働は自分が行わないといけませんが、サイドビジネスが軌道に乗った場合、労働を他人に委託することができるのです。

 

上の『副業』と『サイドビジネス』の一例の一番下を思い出してください。

副業の欄では『YouTubeの動画編集業務』でしたが、サイドビジネスの欄では『YouTubeへの動画投稿』となっています。

サイドビジネスをする人は、出来上がった動画をYouTubeに投稿すれば良く、その動画を作るのは他の人でも良いのです。

副業をしたい人に動画編集をしてもらい、サイドビジネスをする人は副業したい人に業務委託することができます。

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副業とサイドビジネス、成功とゴールの考え方

さて、副業とサイドビジネスを始めた人、または始めようとしている人はゴールを決めなければいけません。

ゴールがなければ『ただお金のために働いている』だけになってしまいます。
お金は使って初めて価値がでます。

そして人生は有限です。
自分の人生を振り返ったとき、後悔しないような生き方をしたいものです。

 

副業やサイドビジネスにおける成功

副業とサイドビジネスにおいては、『稼げること』が成功です。

稼げない副業やサイドビジネスを無理して続けるくらいなら、一度初心に戻り、本業に力を入れましょう。

 

副業のゴール

次にゴールという点ですが、副業なら『目標としていたことができた』ならゴールに辿り着いたと考えていいと思います。

「結婚することができた」
「奨学金を返済した」
「家族で旅行をした」
「子育てが終わった」
「介護が終わった」

その人それぞれの副業を始めようとした理由を達成したら、副業を継続するかどうかを考えていいと思います。

 

「老後に夫婦二人、豪華客船で世界一周をしたいからお金を貯めたい」という前向きな理由なら、副業を継続しても良いと思います。

後ろ向きで副業するのは精神衛生的に良くないので、その時は副業をお休みするというのもアリです。

 

サイドビジネスのゴール

サイドビジネスのゴールは『他の人にビジネス(業務)を任せても大丈夫』というくらいになったら、サイドビジネスの一つの区切りと考えても良いと思います。

「本業よりサイドビジネスの方が楽しい」
「さらに違うサイドビジネスをやりたい」
「お金はもう十分なので、時間がほしい」

サイドビジネスを本業として継続するなり、ビジネスを他人に売却するなどの選択ができます。

 

本業との両立

副業やサイドビジネスというのは、本業という土台の上に成立させなければいけません。

本業と副業・サイドビジネスを両立させるためには、『健康』と『心の余裕』そして『周りの人の理解』が必要になります。

「健康第一、本業第二」という考え方を持ちながら、副業・サイドビジネスをしてほしいと思います。