【時事ネタ】日産自動車とSUBARUの不祥事。今後の株式投資について考える

2019年9月2日

私が利用している楽天証券の株式口座に、日産自動車株の配当金が入金されることについてメールが届きました。

入金日は2018年11月28日のようです。

日産自動車の株主配当

今回の配当金は、2018年9月末の中間配当金になります。

配当金の額は、100株につき2850円。

そこから税金で約20%引かれますので、実際に受け取れる額は100株につき2272円となります。

今の私は、日産自動車株を保有しておりません。

9月末の中間配当権利日以降に売却しました。

しばらくは自動車メーカーの株を保有する気になれません。

トヨタ自動車、本田技研(ホンダ)など、業績や配当金が良い自動車メーカーはあるのですが、アメリカのトランプ大統領の言動をはじめとする、外的要因が影響して、各自動車メーカーの株価が上昇する気配が見えないからです。

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外的要因で株価の上昇を期待できない自動車メーカー株ですが、それに加えて、SUBARU(スバル)と日産自動車で不祥事が発覚しました。

両社は昨年、無資格の者が完成車両の検査をしていた問題が発覚したばかりです。

 

スバルは不正とリコール。日産自動車は会長の逮捕

スバルは不正の再発覚と人気車種のエンジンに関するリコール。

日産自動車は会長の逮捕という不祥事です。

スバルの不正再発覚とリコール

さらに今年、スバルは、完成車検査の不正について、これまで「2017年12月末まで」と説明していたにも関わらず、実際のところは、今年の10月まで続いていたことが公表されました。

そして、その公表の数日後、スバル『インプレッサ』『フォレスター』『BRZ』、トヨタ自動車『86』の4車種で、エンジンのバルブスプリングが破損する恐れがあるとして、リコールの届け出が出されました。

 

日産自動車会長:カルロス・ゴーン氏の逮捕

日産自動車の会長だったカルロス・ゴーン氏が東京地検特捜部に逮捕されました。

ゴーン氏の容疑は、実際の報酬額よりも減額した金額を有価証券報告書にしていたことによる金融商品取引法違反容疑となります。

ゴーン氏は、日産自動車社員の早期退職制度による人員削減や、生産拠点の閉鎖などを推し進め、日産自動車の赤字体質を改善させた人物です。

コスト削減主義者『コストカッター』として日本の自動車業界、経済界に知られるようになります。

その『コストカッター』が、「今まで会社から役員報酬として100億円近く貰っておきながら、約50億円しか貰っていなかった」という申告をしていたのです。

 

自動車メーカー株は様子見?

日産自動車もスバルも、不正・不祥事の発覚後、株価は大きく下がりました。

株価が下がったことによって、配当利率が上がりました。

もしかしたら、今が日産自動車、スバル両社の株価の底値かもしれません。

今のままの配当金額を維持できれば、両社ともいずれは株価が回復すると思いますが、先の事は分かりません。

業績が落ちて、配当金の額を下げる可能性も捨てきれません。

私は、日産自動車、スバルに限らず、自動車メーカーの株については様子見しようと思っています。

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投資は自己責任の世界です。

資金の枯渇は、株式市場からの強制退場という結果に直結します。

投資をし続けて利益を得る事が目的の機関投資家と違い、私のような個人投資家は、現金で保有しておくことも有効な手法だと考えています。

「投資は自己責任」と言っても、公表されている情報に、嘘や偽りがないことが前提となります。

なので、日産自動車のカルロス・ゴーン氏に対する今後の捜査次第では、損失を受けた株主からの損害賠償請求も考えられます。

悪材料が出尽くすまで、出尽くしても、無理して利益を追わないことも大切であると思います。