【自動車業界】トヨタ自動車とスズキの資本提携が決定。日本自動車業界の再編激化!

こんばんは。
藤佐和りゅうです。

トヨタ自動車とスズキの資本提携に関する合意書の締結が発表されました。

トヨタ自動車とスズキの資本提携の目的

≪関連リンク≫
トヨタ自動車とスズキの資本提携に関する合意書を締結

提携の目的は、
◆トヨタ自動車が持つ強みである「電動化技術」と、スズキが持つ強みである「小型車技術」を持ち寄り、商品補完を進めるため。
◆商品の共同開発や生産領域での協業等に取り組むため。
とのこと。

ハイブリット車と自動運転に優れたトヨタ自動車と、軽自動車などの小型車開発に優れたスズキの資本提携となります。

自動車産業は今、環境に関わる規制強化に加え、異業種からの新規参入、モビリティビジネスの多様化など、これまでにない大きな変革期を迎えています。

両社は、それぞれが得意とする技術・商品や既存の事業基盤の強化だけではなく、今まで通り競争者であり続けつつも、新たなフィールドでの協力関係を構築して深化させることにより、自動車産業を取り巻く新たな課題を克服することによって、持続的成長を実現していきたいと考えています。
~「トヨタとスズキ、資本提携に関する合意書を締結」より引用

現状、アメリカのGoogleといった資金力のある巨大IT企業が自動運転技術開発に乗り出してきているため、自動運転技術などを搭載した次世代機の開発競争が激化しています。

 今回のトヨタ自動車とスズキの資本提携は、自動車業界内だけの競争ではなく、自動運転技術開発に乗り出してきている巨大IT企業との競争に備えるための資本提携という見方もできます

 

トヨタ自動車は960億円、スズキは480億円相当の株式を取得して資本提携

トヨタ自動車は960億円出資し、スズキの普通株式2400万株(発行済み株式の4・94%相当)を取得する。このことによって、トヨタ自動車はスズキの第3位株主となる見込みとなります。

スズキは市場買付により、480億円相当のトヨタ自動車の株式を取得する。これらの株式取得は、海外の競争当局の承認が得られ次第実施する予定となっています。

2019年8月28日のトヨタ自動車の終値で考えると、スズキが取得するトヨタ自動車の株式は、発行済み株式の0・2%程度となる予定です。

トヨタ自動車の影響力が強くなりそうな今回の資本提携ですが、スズキはスズキの個性を維持してほしいと思います。

スズキの軽自動車は安くて使い勝手が良いので、僕のような地方暮らしの人間にはありがたい。

 

トヨタ自動車、日産自動車、本田技研(ホンダ)。国内3陣営に再編

現状のトヨタ自動車は、ダイハツ工業を完全子会社化しており、日野自動車の発行済み株式50・1%を保有しています。同様にスバルの株式16・8%、マツダの株式5・0%、ヤマハの株式3・5%の保有しています。

ここにスズキの株式4・9%が加わることになります。

トヨタ自動車は、日野自動車とスバルの筆頭株主で、マツダでは第3位株主、ヤマハ発動機では第5位株主という扱いになります。スズキは前述のとおり第3位株主になる見込みです。

日産自動車も、フランスの自動車メーカー・ルノーの株式をお互いに保有しており、三菱自動車の発行済み株式34%を保有しています。

日産自動車は、三菱自動車の筆頭株主となっています。

トヨタ自動車、日産自動車、これら2つの自動車メーカーは他社の株式を保有していますが、本田技研(ホンダ)は他社の株を保有しておらず、独立しています。

日本国内では、トヨタ自動車グループと、日産・三菱自動車連合、ホンダという3陣営に集約され、競い合うようになります。