不労所得に憧れて株式投資を始めたはずが……。投資ではなく投機をしていた時期について。
僕は過労で心身を壊してから、「自分が積極的に働かなくても、お金を稼げる方法はないか」ということを考えるようになりました。
【不労所得】という仕組みに憧れるようになった
特価品の物を購入してきて、インターネットオークションなどに出品して稼ぐ【せどり】や、自分のブログなどに広告を貼って稼ぐ【アフィリエイト】などを検討しましたが、当時の僕はそれらをやる余裕はありませんでした。
そこで始めたのが【株式投資】でした。
株式投資を始めたきっかけは、ロバート・キヨサキ氏の著書『金持ち父さん 貧乏父さん』を読んで、お金に対する考え方が変わったからです。
中流以下の人間はお金のために働く。
金持ちは自分のためにお金を働かせる。
(『金持ち父さん 貧乏父さん』より引用)
必死になって働くことがお金持ちになる近道だ、と思っていた当時の僕には、この一文は衝撃的でした。
この本を読んで、「お金持ちになるには、お金がお金を生み出す仕組みを作り出すことが大切だ」ということを学びました。
このことは僕の理想と合致しており、自分が働かなくても利益を受け取れる仕組み「不労所得」というものに強い憧れを抱くようになりました。
まずはやってみよう!という気持ちで株式投資を開始
不労所得に憧れるようになって、僕は投資の勉強を始めました。
『金持ち父さん 貧乏父さん』にも載っていた株式投資と不動産投資の勉強から始めることにしました。
「不動産投資は失敗したら破産するかもしれない……」という思いが強かったので、勉強はしましたが、実行に移すことはありませんでした。
一方株式投資であれば、「自分が買った会社が潰れなければ何とかなる」という考えと、「最初に必要となる元手が少なくて済む」という思いがあったので、株式投資を始めました。
株式投資を始めたころは失敗の連続でした。
株を買った途端に株価が下がって、「評価損」に耐え切れずに売りに出して、損失を確定し、資産を失うという経験を何度もしました。
損失を出す一方で、日本マクドナルドから送られてくる株主優待や、武田薬品工業から受け取れる配当金を貰うたびに、「株式投資をやってて良かった」と思うこともありました。
株の売買で多少の損失を出しても、株主優待や配当金で失った分を取り戻すというようなことをしていました。
この頃は、配当金で得たお金の範囲内で株の売買をしていたので、大きな損失を出すこともなければ、大きな利益を得ることもありませんでした。
信用取引で大きな損失を出してしまった……
政権与党が自民党から民主党になって少ししてから、僕は信用取引口座を開設し、信用取引を開始します。
大きな損失を出すこともなければ、大きな利益を得ることもなかった頃と比べて、よりリスクのある投資をするようになりました。
株価の動きに一喜一憂して、利益を得れば「もっと、もっと」と欲しがって、損失を出せば「次は利益を出してやる」という感覚に陥っていました。
今考えてみると、あれは投資ではなく【投機】でした……。
そして、東日本大震災の後に多額の損失を出して、一度株式投資を辞めることにしました。
株式投資を辞めた理由は2つあります。
1つ目は、国産のクルマを買えるくらいのお金を失ってしまったことです。
そしてもう1つは、朝から晩まで株や政治経済のことを考えるようになったからです。
投資と投機
株式投資を辞める直前の僕は、昼間は東京株式市場で株のデイトレードを繰り返し、夜はアメリカの雇用統計などの海外の情報を集めることに必死になっていました。
不労所得を受け取る仕組みを作り、心身に余裕を持たせるどころか、投機的な株の売買を繰り返し、ストレスを抱くようになっていました。
「お金に働いてもらって、お金を増やす」という株式投資を始めた当初の気持ちを忘れていたことに気づいてしまったのです。
「ストレスを抱えながらやっていたことで損失を出してしまった」
趣味に対して多額のお金を使っても、それは良い思い出として振り返ることができますが、投機的な株の売買で失ったお金に関しては、僕は一生反省し続けると思います。
現在の株式投資の状況
今は株の売買を積極的に行っておりません。基本的には配当金と株主優待狙いです。
僕が保有している株は、株価が安定しており値動きも荒くないので、株価を確認するのは、お昼の時間帯と、東京株式市場で取引が終了した時くらいです。
夜はテレビ東京系のニュース番組を見てのんびりしています。
それで得られる利益は、投資額の約4%(年間)です。
この前、銀行の定期預金の利率を確認したら0・01%でした。
定期預金につく利息の400倍です。
低金利の時代に4%の配当金は嬉しいですね。
以前のような失敗を今度は繰り返さないようにしたいと思います。
勉強はするけれど無理はせず、少しずつでも不労所得を受け取れる仕組みを作っていくことが、今の僕の目標です。
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